応用力問題の研究<臨床栄養学2>

国試分析も7回目になりました。読んでくださっているみなさま、ありがとうございます!
今週土曜日まで更新を続けたいと思いますので、よろしくお願いします。

さて、今日も応用力問題の臨床栄養学の出題についてみていきましょう。
今回は昨日に続く盲点になりそうな、平均赤血球容積(MCV)と平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)についてです。問題15199-15200をみていきましょう。

今日注目するのは15199のみです。問題文で鉄欠乏性貧血と診断されているので、まず鉄欠乏性貧血の特徴を思い出す必要があります。
鉄欠乏性貧血では、赤血球数↓、ヘモグロビン↓、ヘマトクリット↓、血清鉄↓、不飽和鉄結合能↑、総鉄結合能↑、血清フェリチン↓…となります。(ここは暗記ではNG!なぜ各数値が変化するのか、流れを理解していないと苦労するので、ピンとこない方はもう1度復習しましょう。なぜ?どうして?3巻6章でこれ以上ないほど丁寧に説明しているのでおすすめです!)

 

鉄欠乏性貧血の特徴をおさえておけば、選択肢1、2、3は除外できますね。
ではあと2つをどう考えるか。ここで、冒頭でお知らせした平均赤血球容積(MCV)と平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)の計算能力が試されます。それぞれ、こんなふうに計算する必要があります。

 なぜ?どうして?3巻p226より

なぜ?どうして?3巻p226より


この式を本問に代入して計算してみると、平均赤血球容積(MCV)は81.1、平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)は30.7となります。
実はこの数字は、厳密には赤血球の指数による鉄欠乏性貧血の分類から少し外れているんですが、
平均赤血球容積(MCV)は高値ではなく、平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)は低値なので、5が正解だと分かります。(鉄欠乏性貧血の分類では、MCV≦80、MCHC≦30となります。)

きちんと正解を選ぶには、平均赤血球容積(MCV)と平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)の計算だけでなく、MCVとMCHCの基準値までをおさえておく必要があります。ちなみに管理栄養士国家試験では基準値は公表されていませんが、医師国家試験では以下の通り規定されています。これは覚えておきましょう。

平均赤血球容積(MCV)        80〜100
平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)    31〜35

各貧血ではそれぞれの数値がどうなるか、という点までおさえられていれば、貧血関連の問題はしっかり得点できると思います。ぜひ復習しておきましょう!

 なぜ3巻6章では、赤血球の分化と貧血についても↑のように詳しく説明しています☆

なぜ3巻6章では、赤血球の分化と貧血についても↑のように詳しく説明しています☆

KAZU ONITAMM