4肢選択の問題だからといって正答率は上がらない?【国試分析】

【不定期連載】国試分析と方向性VOL.2

管理栄養士国家試験(国試)は、厚生労働省が発表する出題基準(ガイドライン)に沿って作成されています。

※最新のガイドラインがこちらからダウンロードできますが、33ページもあるのでPCでチェックするのがおすすめです。

このガイドラインは、おおむね4年に1度改定されることになっています。
最近では、昨年の第30回国試からガイドラインは変更されており、出題内容が多少変化しています。もっとも、全体の合格率はそれほど大きく変わっていないので、『クエスチョン・バンク(QB)』などできちんと対策しておけば大丈夫です。

さて、現行のガイドラインでは、出題内容の他にも、応用力問題の倍増(10→20問へ)など、いくつかの変更がありましたが、今回取り上げるのは、4肢選択形式の問題についてです。

国試は、しばらくの間5肢選択形式の問題のみが出題されていました。
4肢選択形式の問題は、初登場の2年前は22問、最新国試では32問も出題されています。
単純に考えれば、1つ選択肢が減る分、難易度が下がりそうな気がしませんか?
こう書いている私もそう思っていたんですが、実際は以下の通りでした。

4or5.png

そう。わずかですが、5肢選択形式の方が合格者の平均正答率は高かったんです。
理由はいくつか考えられますが、4肢選択形式の問題は、すべて「最も適切なのはどれか」と問われる問題であることは、一つのヒントになりそうです。
実は、「最も適切なのはどれか」という問われ方も、2年前から出題されている形式なんです。

「他の選択肢も、必ずしも×とは言えないが、より適切なのは...」というタイプの問題なので、
わりと正解・不正解がはっきりしている5肢選択形式の問題に比べ、間違いやすいのかもしれません。ちなみに、応用力問題は4肢選択肢が占める割合が7割に達しています(31回国試の応用力問題20問中14問)。

もちろん、問題が4肢だろうと5肢だろうと、実力が十分つけば合格できます!
問題形式に惑わされない実力をつけていきましょうね。それではまた!

KAZU ONITAMM